ラントソーラーシステムの小型Hα太陽望遠鏡LS35THaは、Hα線656nmに最適化された対物レンズを採用。中央遮蔽のないラント社独自のメインフィルターを鏡筒前端に搭載した本格的なHα太陽望遠鏡です。接眼部は1
1/4"スリーブ式。ダイアゴナル形状のブロッキングフィルターは、その接眼部にヘリコイド式合焦装置を装備しています。
4mm径ブロッキングフィルター、6点サポートの鏡筒支持リング備えた
標準モデル"LS35THa"と、6mm径ブロッキングフィルター、6点サポート鏡筒支持リング、
太陽ファイダー「ソルサーチャー」、LSアイピース10mmを備えた
デラックスモデル"LS35THaDX"の2パッケージを用意しています。
性能に妥協することなく極限の簡略化(ローコスト化)を実現したLS35THa鏡筒は、太陽プロミネンスはもとより、彩層面をハイレベルに楽しむことができます。
LS35THa太陽望遠鏡の特長
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★対物部
対物レンズの前方にメインフィルターを置いた本格設計。これにより、太陽面にムラがなく均一なHα単色像(※)
を結びます。対物レンズはもちろんHα線に最適化した設計。コントラストの高いHα太陽像を観測できます。
(※)メインフィルターを接眼部に配置する形式は、F値の大きな光束をエタロンに透す必要があり、精度ムラに起因する光量ムラ(透過バンドムラ)が像に投影されてしまいます。対物前方配置では、精度ムラ(λ/100以内)が平均化され、均一なHαバンドで太陽全景が観測できます。
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★コントラスト調整ダイヤル
メインフィルターのラベル下にある真鍮製のダイヤルを廻すことで、メインフィルター中のエタロンに傾斜を与え、中心透過波長の微調整が行えます。これにより、様々な環境の下で最適なHα観測を可能にします。短鏡筒のため、アイピースを覗きながら容易に手が届きます。
理想的なフィルター配置と専用設計の対物レンズにより、ダイヤル調整で鋭くHα線に合致します。 |
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★標準モデル"LS35THa"
標準モデルには、前後2リング、6点サポート式の鏡筒支持リングに1/4インチネジタップが2箇所に施された取り付け台座が装着され、カメラ三脚にそのまま取り付けることができます。ほかの太陽望遠鏡と並架するときなど、照準合わせが容易に行えます。また、リングの固定ネジには、それぞれ先端部にナイロンチップが埋め込まれ、鏡筒に傷がつくことはありません。
鏡筒上部には、オプションのソルサーチャーを受けるための、ネジ穴が2箇所施されています。 |
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★デラックスモデル"LS35THaDX"
デラックスモデルには、前後2リング、6点サポート式の鏡筒支持リング+GP互換ダブテールプレートが付属。ほかの太陽望遠鏡と並架するときなど、照準合わせが容易に行えるだけでなく、リング下には汎用性の高いGP互換ダブテールプレートが装着され、さまざまな架台に対応できます。また、リングの固定ネジには、それぞれ先端部にナイロンチップが埋め込まれ、鏡筒に傷がつくことはありません。
さらに、鏡筒下部には1/4インチネジタップが3箇所に施された取り付け台座が装着され、カメラ三脚にそのまま取り付けることができます。支持リング+GP互換ダブテールプレートを外せば、手軽な観望に最適です。
また、光学設計がHα線に最適化された焦点距離10mmのLSアイピースも標準装備です。
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★ブロッキングフィルター
単体のブロッキングフィルターに回転ヘリコイド接眼部を取り付けた形式です。フィルターの有効径はデラックスモデルでφ6mm(B600)、標準モデルでφ4mm(B400)です。
なお、ヘリコイド部を外せば「Tネジ」が現れますが、合焦を微調整できるメカニズムがないため、撮影目的には不適です。
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★合焦装置
ブロッキングフィルターの1
1/4"接眼部は、そのまま回転ヘリコイド式合焦装置を形成しています。ヘリコイドのストロークは15mmですが、ブロッキングフィルターの1
1/4"バレル(28mm長)の固定位置を調整することにより、広範なアイピースで合焦できます。 |
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★太陽ファインダー「ソルサーチャー」
簡単で確実な太陽導入用ファインダー。対物側の円盤にピンホールを設け、架台を操作して接眼側円盤にある白いアクリル・スポットに太陽を投影すれば導入できます。視線を太陽方向に向ける必要がないため、導入時に目が眩むことはありません。
※デラックスモデルには標準で付属しますが、標準モデルには付属しません。
(→ 太陽ファインダー ソルサーチャー)
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